2月いっぱいで惜しまれながら閉店してしまう、サラヴァ東京。
2016年8月に戸川純/おおくぼけい、として初ライヴをした地で再びということです。
限定100席、完売です。
19:41
上手から、おおくぼけいさんが入場し、いつものようにピアノ曲でスタート。
おおくぼけいさんのピアノはなにがすごいって完全無欠で全く破綻がなく、全編に渡り限りなく完璧なのです。髪型も気合が入っていて後ろ刈り上げで前髪長く、散開ライヴの時の教授の髪型を彷彿とさせます。1983年テイストです。まさに20世紀のようですね。
その後、戸川さんも上手から入場で手には「咳どめブロン液」。
「プリシラ」でスタートしましたが、歌いにくそうで辛そうです。
戸川さんは喉のコンディションが悪いときは振り付けが豊富になります。
咳どめ液は開演前にマネージャーの石戸さんに依存性のない咳どめ液を買って来てもらったそうです。(その昔、ブロン液に依存性のある物質が入っている時代があった。)
MCのときも若干喘鳴が聞こえていて辛そうな感じでした。発作とまではいかないものの喘息なのかも。大人の喘息はこじらすと大変なので気をつけてほしいですね。
おタバコもお好きなようなので。(余計なことを言いました。)
サラヴァ東京閉店ということで「おくやみ?」・・・・。
「サンバ・サラヴァ」は映画「男と女」で故ピエール・バルーが唄っている曲。
ピエール・バルーの奥様は日本人で、ピエールは奥様にこの曲を和訳しろ、和訳しろと
言っていて、一部分だけ和訳したそう。短いので戸川さんは二回繰り返して唄いました。この曲はアルバムに入ってほしかった。次回のアルバムには入れてください。
「ハスラーズ・タンゴ」はルイス・フューレイがサラヴァ・レーベルからリリースした曲で、戸川さんがデビュー前、ナイロン100%にいた頃に知って、気に入ってダビングしてもらい、後にドーナツ盤を購入したそう。
歌詞の内容は「私をレイプしたいって言ったでしょ、それならお金払ってね、おいで、おいで、わたしの魔法陣へ・・・」のようなデビルな歌詞なのだそう。
「タクシー・ジョー」はヴァネッサ・パラディ の曲ですね。
戸川さんは喉の調子が悪いときはMCを長めにとるとだんだん調子が上向いてくると言っていました。
そのとおり、第一部の最後の二曲、「王様の牢屋」「クレオパトラの涙」の頃には
だいぶドスのきいた歌声になっていました。
20:30頃に第一部が終了して、「純ちゃんのメンテタイム」になりました。喉の薬や、
セデス・ハイ、バンテリンでのマッサージなど・・
何歳まで「純ちゃん」なんだと自分から自分はこのへん(顔の斜めうえ)から声が聞こえてくるそうですが、高田純次も純ちゃんなのでそんな感じで「純ちゃん」でいいそうです。
20:51 おおくぼけいさんから撮影、録音禁止の注意があって第二部、ピアノ曲で
スタート。
「ラジオのように」これもサラヴァ・レーベルからリリースされて曲だそう。
これもダビングしてもらい、後に再発のLPを購入したとか。
「吹けば飛ぶよな男だが」、たしか店主の方のリクエストだと言っていたような。
昨年の12月5日に発売されたエッセイ集「ピーポー&メー」に関して、ロリータ順子の
本を何で出さなかったんだという声があったそうですが、当時は憔悴しきっていて
何で出さなかったかはご自分でもわからないそうです。それと、三上寛さんからお礼が
きたそう。
2/22に大阪でのレコ初ライヴ、季節の歌をなににするか、にゃんにゃんにゃんの日だから「ねこふんじゃった」。「おおくぼさんの弾くねこふんじゃったもいいでしょう?どうですか?おおくぼさんのファンの方」と一番前の若い女性の方がいじられてました。
「愛の讃歌」の鬱陶しい女の後は「サン・トワ・マミー」の軽い感じで。
一番前のお客さんが足でリズムをとっていたのが戸川さんは嬉しかったそうです。
「バージン・ブルース」はおおくぼさんの提案で本当にブルース調にしてみようということでこのアレンジになったそうです。
「yesterday yes a day」はジェーン・バーキンの曲ですが、この曲もナイロン100%ときに知って、妹の京子さんに教えてあげたら、京子さんがご自分のアルバムに日本語版を収録したそう。その日本語版の一部を使って歌っているそうです。
第二部の最後は「肉屋のように」。サラヴァ東京での最後の曲がこの曲なのは
忍びないとおっしゃっていました。
アンコールは「さよならを教えて」。
21:41終了。
-第一部-
諦念プシガンガ
サンバ・サラヴァ
ハスラーズ・タンゴ
タクシー・ジョー
王様の牢屋
クレオパトラの涙
-第二部-
ラジオのように
サン・トワ・マミー
バージン・ブルース
yesterday yes a day
肉屋のように
-アンコール-
2019年2月13日(水)
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