なんと、ヤプーズ、まさかの復活です。
私にとってもヤプーズのライヴを生で観るのは初めてです。
クアトロは人間椅子との対バン以来です。
下のブックオフはGUに変わっていた。
戸川さんのバンド編成のライヴに来るのも久しぶりで、前にバンド編成を観た時は
まだベラさんがスポック星に転送される前でした。
今回のヤプーズの復活が実現したのも、ベラさんが去年「来年はこのメンバーで1枚だそうよ」と言っていたことがきっかけになっているそうです。今年に入ってからもベラさんはそう言ってらしたそう。ヤプーズが復活したのはよかったが、戸川さんにさりげなく気をつかうやさしいベラさんの姿がもう見れないのは悲しい。
今回からギターのヤマジカズヒデさんが正式加入。2年くらいまえ、ロフトで戸川純 dipの2マンで諦念プシガンガをカヴァーしておられた。dipでのヤマジさんの演奏は素晴らしく、今回ヤプーズに加入ということで楽しみです。河野さんの演奏も聴きたかった。
もう出演はないのだろうか?
800人キャパでチケットはソールドアウト、超満員。
いつもロフトで流れるカンボジアのロックのBGMが何周も流れる。
19:10 メンバー下手より登場、ヤプーズのナンバープレートをつけて。山口さん、Y-615、メリィさん、Y-505、中原さん、Y-720、矢壁さん、Y-893、ベラさん、Y-502、ヤマジさん、Y-010、戸川さん、Y-108
このプレートの作成にあたってはプノンペンモデルのドラムのハリーさんのご尽力があったそうです。戸川さんはサリーさんって間違えちゃってあやまってたけど。
オープニングの登場曲は昔のヤプーズのライヴで使われていた曲だそう。
メリィさんの掲示板には
「こんばんは、ヤプーズです。」ドオワアワ~と聞いたことのない歓声。
と書かれていました。さらに、
1曲目(ヤプーズのテーマ)から歌いだしがずれる事件、
となっていましたが全然気がつかなかった。
石戸さんが出てきて戸川さんのうさぎのリュックを譜面台に掛けた。
1曲目から立って歌うことが多く、戸川さんが常日頃、立てるようになったらヤプーズをやると言っていた手前、かなり無理したのではないでしょうか?
声のコンディションはとてもよさそうでした。
レーザー照明4機での演出がいつもと違っていた。
今回はMCが長めでした。
今回、戸川さんは「夢と魔法の国」の感じを出したくて、うさぎみみの帽子をスワロフスキーでカスタマイズしたり、髪を巻いたりしたとのこと。スカートをパニエでふくらまそうと思ったけれども、ふくらみすぎて米俵みたいになってしまい、「夢と魔法と新潟」みたいになってしまうのでやめたとか。ほかにもしわとほうれい線がないのは風船みたいにふくらんでいるからとか、なにもそこまで自虐しなくとも・・・。
7月にライヴをやった宮崎ニューレトロクラブが火事で全焼してしまったことについての話題も。キャバレー(tを読まない)みたいでラインダンスをやりそうな素敵な会場だったのでこういうことになってしまい残念と。
戸川さんの10年ごとの記念は西暦で9がつく年で、10周年は昭和が終わる年、20周年は
20世紀が終わる年、30周年は何もなくて、40周年は平成から令和への年・・・。
どの曲がライヴアルバムに収録されるかされないかは、出来を聴いてから決めるそうでそれがライヴ・レコーディングのだいご味なんだそうです。11月の大阪でもライヴ・レコーディングをして、いいところをアルバムに入れるそうです。また、大阪、沖縄など、戸川純名義で開催予定のライヴもヤプーズとしてやるかもしれないとのことです。
1999年リリースのインディーズ・リリースのミニアルバム「CD-Y」から、
「ヒト科」とまさかの「羽虫」の朗読。「ヒト科」は二番のサビの歌詞を足してあるそうです。業とか欲があるからヒトは動物の頂点に立てたんだ、というような内容。
「羽虫」は昭和の日本家屋っぽい詩の朗読なのですが、曲は中原さんの曲で当時、戸川さんの歌詞もあったそうなのですが、詩の朗読という形でのリリースは中原の本意ではなかったそうです。
「赤い花の満開の下」、これも普段あまりやらない曲、メリィさんのアコーディオン、
ひかえめなメリィさんのコーラスがすばらしい。
女王蜂との2マン(2012年)当時は食べなきゃいくらでも瘦せると思っていて瘦せすぎて、転びそうになったりふらふらだった。今は無理なダイエットはせず、ライヴでパワフルに歌えることを選んだそうです。
水玉模様の服を着ると草間彌生に似てるといわれるが戸川さんはファッション的に
アパ社長をめざしているそう。年齢を重ねてもおしゃれする心を忘れないようにしようとお考えのようです。
「シアーラバーズ」これもCD-Yから、ドラムレス時代の打ち込みの曲だが
矢壁さんのドラムがかっこいい。
「12歳の旗」、これもレア曲といっていいでしょう。この曲にも「君の代」にも思想的なものは何もないそうです。
「フリートーキング」で第一部終了。 20:20
20:40 「肉屋のように」で第二部スタート。
「君の代」、指揮が合う曲なので後ろを向いて指揮をしながら歌いたいが、みんな下を向いてこっちを見てないので、振付として指揮をやります。
「12階の一番奥」、メリィさんのアコーディオンとキーボードの両刀がすばらしい。
メリィさんのコーラスも。
「いじめ」これも普段あまりやらない曲、戸川+メリィ、メリィさんのピアノが素晴らしい。
「蛹化の女」、メリィさんのキーボードに中原さんのベース、ヤマジさんのギターで
クラシックの小品のような美しい仕上がり。
「私の中の他人」 これもレア曲。キーが取れなくてやりなおしになったが、中原さんとメリィさんが音を出してあげたら、「何もこんなにあからさまにやらなくとも」と
戸川さん。
「あたしもうぢき駄目になる」、今回のヤプーズ復活にあたり新曲をやる予定だったが間に合わなかったため、そのお詫びのための曲。新曲はスタジオレコーディングになるらしい。「あたしもうぢき~」は歌詞があまりにまがまがしく、レコーディングしたあと、本当に世間を騒がす事件を起こしてしまったり、本当になりかけてしまったので、言霊をいうものを信じる戸川さんはずっとこの曲を封印してライヴで一度もやったことはなかったそうです。
「好き好き大好き」、令和ヴァージョンはライヴアルバムではボーナストラックに入る予定だとのことです。ヤプーズの曲ではないからだそう。
メンバー紹介の後、「レーダーマン」で第二部終了。21:56
アンコールは、いつものように山口さんのインプロ曲でスタート。あとから山口さんのツイッターの写真で知りましたが、コルグのモノトライブの2台使い、どうやって使っているのでしょう?中原さんはベラトレックTシャツに着替えていた。
そして、「パンク蛹化の女」、モッシュというよりひたすら押しつぶされている感じで
呼吸もままならず何もできませんでした。
ヤマジさんも床を転げまわっていた。ヤマジさんのギター、ベラさんのギターとはベクトルの違う素晴らしさがあった。ベラさんのエレガントな演奏がもうみれないのは残念だが、これからはヤマジさんがずっとやってほしいと思いました。
戸川さんもいつもよりもかなり無理してヘロヘロになったと思いますがお疲れ様でした。
セットリスト
第一部
(Opening)
テーマ
ヒト科
羽虫
ロリータ108号
赤い花の満開の下
諦念プシガンガ
シアーラバーズ
12歳の旗
フリートーキング
第二部
肉屋のように
赤い戦車
君の代
12階の一番奥
いじめ
蛹化の女
私の中の他人
あたしもうぢき駄目になる
母子受精
バーバラ・セクサロイド
好き好き大好き
レーダーマン
(En)
パンク蛹化の女
戸川純(Vo)/中原信雄(B)/ライオン・メリィ(Key)/矢壁アツノブ(Ds)/山口慎一(Key)/ヤマジカズヒデ(G)
POI