戸川純 avec おおくぼけい vol.8  南青山MANDALA 25th anniversary ! !  2019年5月4日(土)

 都内で雷雨が頻発していた日でしたが、南青山は曇ってはいたものの雨は降ってしませんでした。

 

 いつものように満席でしたが、DOMMUNE効果でしょうか、立見の方がいつもより多い。中原さん、矢壁さんもいらしてました、が、いつもいらっしゃっている山口さんがいらっしゃらない。当日券もsold outしたようです。

 

 19:20にいつものようにおおくぼけいさんのインプロビゼーションで始まりました。

 

 「フリートキング」「ラジオのように」2曲続けて。

 

 戸川さん、初めて来られた方向けに怪我をして以来長時間立っていられないことの説明。バンド編成の時は脳汁が分泌されてウルトラマンのように3分だけ立っていられるのだとか。矢壁さんによるとその脳汁はモルヒネの何十倍の威力を持つのだとか。LIVEが終わってその効力が切れると痛みが来るのだそうです。

 

 「歌詞が良くわからない2曲から、題が良くわからないと言われる「諦念プシガンガ」へ」

 

 衣装はワインレッド系のロリータ服でしたが、いつもとちょっと違う、前に大きめの

ボタンがあしらわれているもの。ロリータ服をたくさんお持ちだそうですが、気に入ったものがシミありだったりしてなかなか選べなかったそう。今日着てきたものは半袖にもできるタイプで、パフスリーブなので太って見えるのだそう。

 

 「夏は来ぬ」、去年この会場で初披露された曲、ちょうどお芝居の稽古の合間にライヴがあって印象に残っているのだそうです。お芝居のオファーがあって、台本をあとからシルバーカーを使っている役に書き換えてくれたのでできたのだそう。またお芝居のオファーがきてもまたシルバーカーを使っている役をやるわけにいかないので・・・・。

 

 去年筆者が戸川さんのお芝居を観覧したとき、ベラさんがお美しい方と一緒に観覧されていたのが思い出されます。お幸せそうだった・・・・。

 

 戸川さん、最近鼻がグズグズするのでとうとう花粉症になったのかと思ったら「花粉症の時期はとっくに終わったよ」といわれたんだそう。ボーカリストなので花粉症になるわけにはいかないそう。

 

 このライヴは南青山MANDALA25周年ライヴということでとても興味深いエピソードトークを聞くことができました。登場人物について伏せられていて、時期についてもはっきりおっしゃらなかったのですが、南青山MANDALAでゲスト出演したあと近所のハーゲンダッツがあった場所で路上ライブをやったとおっしゃっていました。「吹けば飛ぶよな男だが」と「バージンブルース」の2曲をやったそうです。

 

www.youtube.com

 

「バージンブルース」がない。

これのことだったとしたら1996年12月のことみたいですね。この日のLIVEのことや、

その頃やっていたユニットに関しての話でした。路上ライヴはラジカセのようなもので音を出したそうですが、車の音に音を吸われて吸われてたいへんだったそうです。そのほかの詳細に関してはここには書けないので割愛させていただきます。でも当時そういうことがあったから「クレオパトラの涙」の追加歌詞ができたりしたのだそうです。

 

 そういうお話を踏まえた上でYouTubeに残っている当時のユニットのライヴをみたりするのはお勉強になるし面白いですね。

 

 おおくぼけいさんより、せっかく南青山MANDALAさんの25週年なのでそういういやな思い出ではなく、いい思い出をということで、2006年8月に先日亡くなられた遠藤ミチロウさんと共演した、戸川京子さん追悼ライブの話題に。

 「パンク蛹化の女」のとき、ピンクのウィッグをつけていた戸川さん、ウイッグをさっと外して黒い長い地毛をさらっと出すという演出予定だったのが、ウィッグを外したところ髪が多数のピンで留まってお団子になっていてピンを1本1本外していたら自分のパートを歌えなくなってしまったところ、ミチロウさんが戸川さんパートを歌ってくれたのだそう。その他にも戸川さんはミチロウさんにいろいろ助けられたそうです。

 

 「蛹化の女」は蜷川幸雄さんやロリータ順子さんなど色々な方に捧げてきたが、ミチロウさんには捧げるという形ではなくみんなと一緒に天国で聞いてほしいということでした。

 

20:47 第二部開始。

 

 

 「リボンの騎士」、この前のDOMMUNE掟ポルシェさんがかけていたのでおおくぼけいさんが今回選んだ曲。戸川さん曰く、リボンの騎士はおおくぼけいのイメージ。

 

 そして令和になってから初披露の「好き好き大好き」令和ヴァージョン、なんとタンゴ調のニューアレンジに。このユニットでしか聞けないものです。この曲をタンゴにしようという発想自体すごいですが、完璧にしあげているおおくぼけいさんの才能は計り知れないものがあります。

 

 「好き好き大好き」→「恋のコリーダ」で撲殺→「サン・トワ・マミー」撲殺したと思ったら生きていた、ゆるさない!、ここから「さよならをおしえて」に行けばいいものを→「肉屋のように」さらにひどいことを→「さよならをおしえて」。

 

 「恋のコリーダ」のおおくぼけいさんの間奏は素晴らしかった。

 

 「プリシラ」では何か所か歌いにくそうになっていることがありましたら、全体としては本日の戸川さんはとても調子よさそうで、声も荒れてなくつややかでございました。

 

21:36終演。

 

 

セットリスト

 

ー第一部ー

 

フリートキング

ラジオのように

諦念プシガンガ

王様の牢屋

夏は来ぬ

クレオパトラの涙

蛹化の女

 

ー第二部ー

 

リボンの騎士

愛の讃歌

好き好き大好き

恋のコリーダ

サン・トワ・マミー

肉屋のように

さよならをおしえて

 

ーアンコールー

 

プリシラ

 

 

 

 

 

戸川純(Vo)

おおくぼけい(Pf/アーバンギャルド

 

 

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 次回の戸川純avecおおくぼけいは9月予定。

 

バンド編成では。

5/26 北京

6/9 名古屋

6/15 高知

6/29 宮崎

7/7 京都

 

だそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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