Micro Ambient Music Festival @ ICC 2024年2月23日~25日

初台のICCで行われている坂本龍一トリビュート展の関連イヴェントとして3日間にわたり行われたMicro Ambient Music Festival に行ってきました。

 

一日あたり3セッションのLIVEが行われ、1つのセッションには3つのLIVEがあり、それぞれ会場を移動します。3日間で計27のLIVEが行われました。

 

一日目 1stセッション

第一会場 11:30~12:10

 

池田陽子

第一会場は3つの会場の中で一番小さな会場で至近距離から演奏を楽しめる。

池田陽子さんはバイオリンの演奏で、曲っぽい演奏ではなく、弦のこすれなど

バイオリン自体からでる音のアンビエンスを聴かせるという体で、新鮮な体験

でした。通しで40分近く集中して演奏し続けるのはとてもたいへんだったと

思います。

 

一日目 1stセッション

第二会場 12:20~13:00

 

中村としまる

第二会場は小さめの体育館といった広めの会場に扇状にマットレスが配置されていて

自分のリストバンドの色と番号のマットレスに寝転がり演奏を楽しみます。

眠ってしまってもいいのです。

「みなさ~ん、お昼寝の時間ですよ~」という中村さんの掛け声とともに始まりました。眠れるような音ではなかったが、なぜかここちよい。

終わってから、「これじゃ眠れませんよねw」と中村さん。

ハンチングにサングラスでこわい方かと思ったのですが、終演後質問してみると

親切に説明してくれました。ミキサーとエフェクターのみでシステムを組み立てて

いるのですが、外部から音ネタは一切入れずにケーブルを自作して、ミキサーと

エフェクターの音を相互にフィードバックさせて独特な音を醸しているということです。

 

一日目 1stセッション

第三会場 13:15~13:55

 

ASUNA

第三会場は中央に正方形のステージがあり、それを取り囲むように客席が配置されている。ASUNAさんと山崎美帆(daborabo)さんによるパフォーマンスは3つのシーンからなっていた。

Scene 1 《玩具鍵盤よる思い出の計測》

ステージの角に十数本くらいの粘着テープがぶら下がっていてそれに小さな玩具を次々と貼り付けていく。玩具は程なく落下するが、下にはおもちゃのグロッケンやシンバルなどが置いてあり、音をかなでる。ステージ下に置いてある無数のおもちゃのキーボードを裏返し、その下に置いたおもちゃによって音を出し、ドローン音を作り出していく。

 

Scene 2 《別れる前の恋人たちによる骰子ゲーム》

スネアドラムの前に座ったカップルが、スネアドラムの表面に置かれた小さなタッチパネル式のシンセをサイコロを交互に振りながら、乾電池を移動させていき、乾電池のマイナス極をタッチパネル部分に置くことによって演奏をすすめていく。

 

Scene 3《午後の膜鳴楽器》

オシレーターにより振動するフロアタムの机で食事をする二人。小さな皿をフロアタムの上に置き、カラフルな丸いお菓子を入れていくが振動で弾けとび様々な音がぶつかりあう。膜鳴楽器の振動によって思い通りに進まない昼の食事風景が演じられたということです。

 

一日目 2ndセッション

第一会場 14:50~15:30

 

大城真

第一会場と第二会場でPAを担当していた大城さんのパフォーマンス。

角銅真実さんのアルバムのレコーディングエンジニアであるということもサンレコで知りました。

向かい合わせに置かれた中くらいのアンプの間に、出力から入力にシールドを繋いだミニアンプが9台、自作と思われる20cm角のアンプ付スピーカーが2台置かれていて不穏な雰囲気。大城さんが現れ、ミニアンプのスイッチを一台ずつ入れ、音を調整しつつ、部屋の各所にランダムにおいていき、ドローン音を構築していく。ミニアンプは9台のうち7台を使用した。好きな人にはハマる音だがこういう音が苦手な人にとっては◯問になってしまう。

 

一日目 2ndセッション

第二会場 15:40~16:20

 

クリストフ・シャルル

幽玄なるアンビエント。必ずしも心地よい音だけではなく、刺激的な音も多かったが、

心地よい。

 

一日目 2ndセッション

第三会場 16:35~17:15

 

The Factors

Singer-songwriter SAKiとGuitarist / Composer Jody Tenkuさんによるユニット。

前半は美しい声の断片でマイクロアンビエント音楽が表現されていた。

SAKiさんの衣装もエキゾティックで素敵。

後半は歌い上げる曲も数曲。今回出た27組のうちで最もオーバーグラウンドで活躍するのにふさわしいグループではないかと感じました。(もうすでにオーバーグラウンド活躍していたらごめんなさい。)

 

一日目 3rdセッション

第一会場 17:35~18:15

 

Minoru Sato

最初はピタゴラス25音階で作られた曲によるパフォーマンス。

クルクル回る針金状のものにプロジェクションして模様と音が変化していく。

 

一日目 3rdセッション

第二会場 18:25~19:05

 

小野寺唯

マットレスの上で心地よく意識が飛んでしまい、記憶が定かではないのですが、

かなり激しい音がしていた気がしています。

 

一日目 3rdセッション

第三会場 19:20~20:00

 

Filament(Sachko M,大友良英)

教授への追悼ということで久しぶりにFilamentをやりますとXでアナウンスしていた大友良英さん。大友さんのターンテーブルの前に座って鑑賞した。Sachko Mは大友さんとは背中合わせでの配置だったので、姿はこちらからは見えなかった。大友さんはギターは使用せずターンテーブルのみ。ターンテーブルの上にコピー用紙を置きその上に針を置いてノイズを出す。カートリッジに直接配線してミキサーに入れる装置も作っていた。

シンバルをターンテーブルの大きさに合うようカットしたものを置いてその上に針を置いてノイズを出したり。コピー用紙を2つに折り曲げて置いて、こんなんで音が変わるのかと思っているとみごとにいい音が出る。Sachko Mさんから出るパルスを呼応するよな、音の会話をするように進行していった。

 

 

 

二日目 1stセッション

第一会場 11:30~12:10

 

Chihei Hatakeyama

モジュラーシンセによる演奏。

枕のお話では、学生時代バイトを探していて、和泉校舎の近くにメキシカンレストランとその斜向かいにファミレスがあるところがあって、メキシカンレストランの面接で、

最後に「尊敬する人は?」と聞かれ父親と教授と家康のうち、家康と答えてしまい、結果、バイトは落ちてしまい、教授と答えなかったことに関して教授にその後20年間、申し訳なく思っているというお話をしてくださいました。ファミレスのバイトは受かったそう。

 

 

 

二日目 1stセッション

第二会場 12:20~13:00

 

Sawako

演者の登壇はなく、音楽が始まり終了した。

終演後、出口で一枚の紙が配られた。

急病による入院で出席できなくなってしまったとのこと。

演奏のタイトルは「phantaz.ma 35° 68’N 139° 72’E」

古典ギリシャ語「可視化する」+「された結果」が、ラテン語の「phantasma」になって、「phantom(幻、幽霊、夢の存在」「fantasy(幻想)」「phase(現象)」の語源になったということからきているそう。「phantaz間」としたら「間の可視化」になるということです。

演奏の収録は信濃町の病院で行われ、病院の窓からは教授が最後まで活動を続け、守ろうとしていた神宮の森が美しく見えているそうです。

この方の作品からは「和」の雰囲気を強く感じました。

 

二日目 1stセッション

第三会場 13:15~13:55

 

H.A.M

hina(Dr.),Ami(Ba.),Milo(Gt.)によるエクスペリメンタルな3ピースバンド。

ドラムのhinaさんの、ポエトリーリーディングが印象的でした。

 

二日目 2ndセッション

第一会場 14:50~15:30

 

すずえり

小さなガジェット的機器が所せましと配線されている。

ハンディのカセットテープ再生機を二台会場の後方などに音を出してから配置し、

ステージ上にポータルラジオのノイズを出したものを置き、始まった。

ポータブル扇風機にライトを上からつけて、ソーラーパネルにかざすと音が様々に可変していくしくみ。

 

 

二日目 2ndセッション

第二会場 15:40~16:20

 

中村友胤

格調高い正統派のアンビエントサウンド。オーガニックでやさしい。ギターが心地よい。

 

二日目 2ndセッション

第三会場 16:35~17:15

 

Chappo

福原音(Gt., etc.),細野晴臣氏の孫である細野悠太(Ba., etc.)とドラムの海老原颯。

スケッチショウのステラやYMOのwild ambitions、これは悠太氏の歌唱でかなり長く演奏された。味のあるボーカルである。Pocketful of Rainbowsや持ち曲である「ふきだし」などが演奏された。

 

 

二日目 3rdセッション

第一会場 17:35~18:15

 

蓮沼執太

第一会場がはじめて満席になった。

ステージにはEMS Synthi AKSジルジャンのゴングという長方形のシンバルが置かれていて微妙に曲げられていて中央の丸くへこんだ部分にに水中マイクが置かれている。ロックアイスの袋を持って蓮沼氏登場。会場は張り詰めた雰囲気。

シンバルのへこんだ部分にビー玉を落としたり、石でシンバルをこすって音を出したり。会場にいた小さな女の子とパパはその音を聞いて出ていってしまった。おそらくマイクはAKSにつながっているようだったがシンセの音への影響はあまり感じられなかった。続いてロックアイスをシンバルのへこみに置いていく。水中マイクを動かすとなかなかいい音がした。

 



二日目 3rdセッション

第二会場 18:25~19:05

 

クリストファー・ウィリッツ

壮大なアンビエントミュージック。日本人アーティストに決してつくれないヨーロッパ的サウンドだった。

 

二日目 3rdセッション

第三会場 19:20~20:00

 

ILLUHA

伊達伯欣(だてともよし),コリー・フラー,ドラムに山本達久の3人編成。

伊達さんはこのフェスを企画された方。ダークで重厚感のあるアンビエントに独特なドラムサウンド

 

三日目 1stセッション

第一会場 11:30~12:10

 

石川高

笙の演奏を間近で聴けるなんてこんな機会は滅多にない。

会場に入ると石川高さんはポータブルの電気ヒーターで笙をクルクル回しながらしきりに温めていた。これは息が楽器の中で結露するのを防ぐためなのだそう。一曲終わるごとに2~3分温めなければならない。雅楽の古典曲を2曲、槻賀枝(つきがえ)という石川さんのオリジナル曲、けやきの枝の意味ということです。最後に即興演奏が行われました。2016年にニューヨークに演奏に行った際に教授から「お時間のある時にお越しください」ということで教授のスタジオに行き、教授のアルバム「async」の「life life」とアナログ盤のボーナス・トラックの「water state2」のレコーディングに参加されたということです。「water state2」は石川さんも教授も即興で、スタジオの別ブースだったのでちらりとしか見えなかったけれども教授の集中力は並々ならぬものがあったということです。4月に上演される教授のシアターピース「TIME」で笙を演奏される宮田まゆみさんは石川さんの師匠なんだそうです。

 

三日目 1stセッション

第二会場 12:20~13:00

 

Ken Ikeda

ラップトップを使わず独自のインターフェイスを構築されて演奏されているということでした。音はアンビエントというより正統派の電子音楽。黎明期のヨーロッパの電子音楽を感じました。今回第二会場で演奏された音楽でいちばん好きかも。

 

 

三日目 1stセッション

第三会場 13:15~13:55

 

角銅真実、巌裕美子、閑喜弦介

角銅真実さんにチェロの巌裕美子さん、ギターの閑喜弦介さんのお三方。

教授の追悼ということで、「hibari」が長時間演奏された。

角銅さんのニューアルバム「contact」からは「枕の中」などが演奏された。

一つ前のアルバムから「lullaby」が演奏された。

開演時に三人それぞれがスマホに吹き込んだものを終演時に椅子に並べて演者が立ち去ると角銅さんのコーラスのループに「hibari」のモチーフがループして流れ続けるという泣ける演出。教授も天上でニンマリしていることでしょう。

 

 

三日目 2ndセッション

第一会場 14:50~15:30

 

田中悠美子

会場に入ると三味線が机に横向きに置かれていて、様々な道具もある。

田中さんが入ってくると、三味線は机に置いたまま、ぐちゃぐちゃにした三味線の弦を胴のところに通してこすりつけて音を出したり、木琴のバチで胴を軽く叩いたり、教授がピアノでやっていた内部奏法の三味線版だ。とてもいい音がした。三味線を知り尽くした人でないと出せない音。後半には歌ものもあった。「恋といふ字に 身を捨て~」という歌詞から検索してみると、「鳥辺山」という浄瑠璃などの心中物の唄らしい。

義太夫に熱中するあまり小屋掛け興行をするようになり家産を傾けたという言い伝えのある私の曾祖父にきかせてあげたかった。

 

 

三日目 2ndセッション

第二会場 15:40~16:20

 

小久保隆

開始前に「パワーナップ」という短時間の昼寝を奨めていた。壇上においてある黒い石の塊はサヌカイト(黒曜石)という1300万年前の石を楽器に加工してもらったものだそう。アンビエント音楽というよりα波ミュージックのような健康に良さそうな毒のないサウンド

 

 

三日目 2ndセッション

第三会場 16:35~17:15

 

網守将平

教授作曲の未完の校歌を教授の依頼で完成させたという網守さんのステージ。

水が入ったブランデーグラスの縁に指を滑らせ音を出してからそれを少し飲んでから演奏スタート。prophet-6を操り壮大なアンビエント音楽。機材を揺さぶることにより、雷鳴を表現したりしていた。

 

三日目 3rdセッション

第一会場 17:35~18:15

 

秋山徹次

中央の小さなステージにはドラム用の丸い椅子にアコギが立てかけてあり、カポが4つもついている。不穏。長身で白髪、茶色い皮のハットの秋山氏登場。リストバンドには「神風」と書かれている。不穏。椅子に腰掛け目をつむり、ゆっくりと回転しながら、ギターにペーパーナイフを挟み、文鎮で弦をこすり持続音を出し続ける。不穏。だがいい音。終始目をつむり、ゆっくり回りながら、カポを1つづつ外して音を変化させつつ文鎮で音を出していく。不穏。だがとてもいい音。かっこよすぎます。

 

三日目 3rdセッション

第二会場 18:25~19:05

 

SGAI KEN

舞台には「誰」と書かれた提灯がぶらさがっている。坂本龍一氏の追悼という旨のアナウンスが何度かながれた。初台駅まで行き電車に乗る実況音。演者は目出し帽。

第二会場でいちばん変わったパフォーマンスだった。

 

三日目 3rdセッション

第三会場 19:20~20:00

 

Opitope

伊達伯欣(だてともよし),二日目の第一会場でモジュラーシンセを演奏した畠山地平,ドラムに山本達久の3人編成。ダークなアンビエントに激しいドラム。

山本さんが虫の音がする筒を持ってステージを3~4周するなどのパフォーマンスも。

演奏が終わって伊達さんの挨拶になろうとした時、畠山さんが、「俺ギターやるのボケてて忘れてた」ということでアンコールを10分ほどやってくれた。

 

というわけで、3日間の伊達フェスは終了しました。この様なアンビエントのフェスはたいへん貴重なのでぜひ毎年開催のレギュラーイベントにしてほしいと思います。教授もそれを望んでいることでしょう。畠中さん、伊達さんよろしくお願いいたします。

 



その後、3月4日に 代官山 晴れたら空に豆まいて
『*追加公演* 【箱舟旅行 第26回】 角銅真実 × シャッポ』

ツーマンライブに行ってきました。

 

久々のオールスタンディング、つらい。

 

シャッポは、オリジナル曲の「ふきだし」とベンチャーズから「absolute ego dance」くらいしか知っている曲はなかった。

福原さんがボーカルをとっていたのは松浦亜弥さんの曲だそう。

 

角銅真実のほうがバンドセットで、ニューアルバム「contact」からの曲が中心でした。

オートハープを演奏する「人攫い」からスタート。「Flying Mountain」では角銅さんのマリンバの演奏を堪能しました。「contact」から以外の曲は「lullaby」、佐賀の民謡の「梅干し」が印象的でした。本編終了後、15分間のセットチェンジがあり、シャッポの3人とともにアンコール2曲やりました。

翌日には細野晴臣氏が登場し、2曲やったそうですね。うらやましい。

 




 

 

                                                                                                                                     poi

 

 

角銅真実(バンドセット)
角銅真実(vo,gu,per,etc)
巌裕美子(celllo)
古川麦(gu,cho,etc)
秋田ゴールドマン(contrabass)
光永渉(drums)

シャッポ
福原音(Gt)
細野悠太(Ba)
海老原颯(Dr)

 

 

 

 

戸川純/jun togawa "X'mas"live 2023 @SHOBUYA PLEASURE PLEASURE 12/18(月)

 今回、よく時計を確認していませんでしたが、19:02にスタートしたと記憶しています。私が拝見した戸川さんのライヴで最速のスタートです。

開演前に戸川さんはモニターで客入れ状況を確認していたとのことですが、今日はおじさん率が高いということでした。戸川さんのおじさんのイメージは毎月お小遣いを1万円くらいしかもらえないらしいです。

LIVE前夜体調がすぐれなかったと言う戸川さんでしたが、そんな雰囲気は全く感じさせず調子よさそうにやっていただきました。

また、この日の選曲は普段なかなかやらないレア曲を多くやっていただけたので、いつも参戦されている方にとってはうれしかったのではないでしょうか。クリスマスに関する曲はなかったです。

今年、お母様を亡くされた戸川さん、危篤の知らせを受けたのがLIVEの前日だったそうで・・・。お母様のご冥福をお祈りします。

LIVE前日には中原さんが特性ステーキを焼いてくれるそう。

来年、アメリカのテクノのアーティスト作曲の2曲に戸川さんが作詞し、レコーディングもするそうです。LIVEもやるそうで、戸川さんのライヴの翌日だそうです。宇宙ものだそうで、久しぶりの宇宙ものの作詞はスムーズに書けたそうです。そのアメリカのテクノの人というのがどの人かは明かされませんでしたが、ジェフ・ミルズとかデリック・メイだったらビックリですね。楽しみです。また来年も中国公演へも行かれるそう。アジアでも大人気ですね。

 

 第二部開始時に「マイティアーし~える~♪」と歌い出した戸川さん。お医者さんに「もう二度とコンタクトはするな」と言われているそうで、だけどずっと眼鏡したままLIVEはということでコンタクトしているそうです。目を痛めてしまうのなら眼鏡にしてもらいたいです。

 

 

 後半はかなり盛り上がり、立って踊っているお客さんが多数いました。

 

第一部と二部の間の休憩時間は二階の男子トイレは長蛇の列、なぜならキャパが2つしかないからです。あまりに待機列が解消しないので、二部開演ギリギリになって1階のキャパ7つのトイレを開放していただき助かりましたが、もう少し早めに開けていただければと思った次第です。

 

 

 

 

ある晴れた日に
ヴィールス
肉屋のように
シャルロット・セクサロイドの憂鬱
いじめ
労働慰安唱歌
無題
諦念プシガンガ
ヒステリヤ
少年A
フリートーキング

(休憩)

おしゃれババア
赤い花の満開の下
箱に入った8月
金星
赤い戦車
蛹化の女
NOT DEAD LUNA
バーバラ・セクサロイド
母子受精
好き好き大好き
レーダーマン

 

(アンコール)

パンク蛹化の女

 

 


戸川純

中原信雄(B)/ライオン・メリィ(Key)/矢壁アツノブ(Ds)
山口慎一(Key)/ヤマジカズヒデ(G)

 

 

12/20に発売されたライオン・メリィさんのCD「xyz」。

80年代から90年代にメリィさんが主にシンセで作った作品集。

メリィさんワールドが堪能できます。必聴アルバム。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                                                                      poi

戸川純 avvec おおくぼけい @南青山MANDALA 2023/11/20(月)

19:13 開演

最近は「本能の少女」の歌詞を以前の歌詞に戻して歌っているという話題のときに、

戸川さんが若い頃自暴自棄になり、田無の駅に向かって、もう車に轢かれてもいいと思って走っていたが、ぶつかる寸前で生存本能が働いてよけていたというお話。

 

「勅使河原美香の半生」を歌ったあと、今年お母様を亡くされて喪中だという戸川さん。お父様が入っているお墓には入りたくないと生前言っていて、お墓をどうするか何度か聞いたが、はっきり答えてくれなかったということです。(人ごとではない。)そして、某霊園の樹木葬にしたそう。

戸川さんはお針子さんだったお母様にお父様が猛烈アタックして結婚したことや、お母様が結婚前に別の方とお見合いしたエピソードなどを話してくれた。

20:02 第一部終了

20:32 第二部開演

戸川純avecおおくぼけい」がもう10週年くらいと思っていた戸川さん。実際は最初のLIVEが2016年8月27日にピエール・バルーが作ったライブハウス「サラヴァ東京」で第一回が行われたので、10周年はもう少し先。戸川さんとおおくぼけいさんの初めての出会いは、戸川さんは「東京パリ祭」と言っていましたが、実際は2015年7月14日(火)に東京・渋谷TSUTAYA O-WESTで行われた〈渋谷巴里祭〉だと思われます。

アーバンギャルド・おおくぼけい×戸川純が邂逅、鬼才2人がいま〈20世紀〉を演奏する理由を語る | Mikiki

戸川純avecおおくぼけい」の名付け親はサラヴァ東京のオーナーであった、ソワレさんだそう。

 

おおくぼけいさんが、頭脳警察の中国配信でのLIVEをやったときに検閲でできなかった曲があったが、今年北京でLIVEを行った戸川さんは、検閲があったのでしょうかという問いかけに、「好き好き大好き」や「肉屋のように」は通ったが、「バーバラセクサロイド」はNGだったそう。ロボットでも娼婦はだめということで。来年行くかもしれない、上海や広州では検閲がもっと厳しいかもしれないそうです。また、来年4月に台湾にいくかもしれないそうですが、台湾にいったら中国でLIVEをできなくなる可能性もあるそう。

 

吹けば飛ぶよな男だが」から「フリートーキング」は2曲つながるアレンジだった。

「憂悶の戯画」のアレンジは素晴らしい。天才的なピアノ。

回を重ねるごとに戸川さんのボイストレーニングの成果がでていて、声量、声の高低、

艶が出てきてどんどん良くなってきている。(K先生のおかげか?)

 

21:23 アンコール前終了

21:30 終演

 

吹けば飛ぶよな男だが
フリートーキング
勅使河原美香の半生
本能の少女
諦念プシガンガ
蛹化の女
愛の讃歌

 

憂悶の戯画
王様の牢屋
Yesterday,Yes A Day
クレオパトラの涙
肉屋のように
愛はかげろうのように~プリシラ~.

 

UFO

 

 

 

 

 

 

 

                                                                                                                                  poi

戸川純 avec おおくぼけい @南青山マンダラ 2023年4月16日(日)

 この日の南青山は積乱雲が発達していて雨だった。

日曜日の開催のため、いつもより一時間早い17時開場。

開演は18:17だった。定刻の18時5分前に予約の13人が未着とのことで、遅らせたということでしたが、おそらく、未着の方々は19時と勘違いしているのではないかということで開始したとのことです。

 

「本能の少女」はCDの「戸川純 avec おおくぼけい」ではオリジナルとは歌詞を変えて収録されていて、LIVEでもその歌詞で歌われていましたが、以前の歌詞の方が良かったという声があり、今回は以前の歌詞で歌うことに。

季節の歌は「朧月夜」だった。

「憂悶の戯画」が現代音楽風のシュールなアレンジでとてもかっこよかったです。さすがおおくぼけいさん。

第一部あと2曲というところで、急遽一曲追加することになり、ピンクレディーのカバーの「UFO」をやることに。歌詞カードが用意されていなかったため、アドリブ感があったが、ブルージーなアカペラから入るバンド形態でも演奏されていたアレンジだった。第一部は19:03に終了しました。

 

第二部は、19:26に開始、会場の外には警察官が6~7人来ていたそうで、なんでも、このビルの4階から「いけないおばさん」が出てきたそうで、戸川さんはおおくぼさんに

「霊?」と聞くと「霊でセコムは動きません」とおおくぼさん。戸川さんとおおくぼさんは衣装のまま警官たちにあいさつしたそうです。

 

プリシラ」演奏前にお水を注文した戸川さん。裏声になるところも含め、みごとに歌いきった。お水を頼むほどこの曲にこだわったのは2月から始めたボイストレーニングの効果をためしたかったからとのことです。可愛らしい顔(赤ちゃんのような)の女性の先生に教わっているそう。持久力を高めるためにピラティスの「プランク」のやり方さえもその先生がおしえてくれるのだそうです。戸川さんはヨガマットを引いてエクササイズしているとのことです。第二部は20:02に終了。

 

アンコールはすぐ20:04にはじまりました。一曲増やすということで、リハなしで、「バージンブルース」を。そして、「さよならをおしえて」で終演となりました。

 

20:11 終演。

 

今回のライブは、戸川さんのコンディションが近年で最高だったのではないでしょうか?ボイストレーニング効果が顕著に出ていたと思います。振り付けもキレキレでした。しいてリクエストするともう少し曲数増やしていただけると・・・。

 

 

 

【第一部】

蛹化の女
諦念プシガンガ
本能の少女
朧月夜

憂悶の戯画
ヒステリヤ
UFO
好き好き大好き


【第二部】

クレオパトラの涙
王様の牢屋
愛の讃歌
サン・トワ・マミー
プリシラ愛はかげろうのように)
肉屋のように


【アンコール】
バージンブルース
さよならをおしえて

 

 

 

 

生協で販売されているというおおくぼけいさんの2枚組CD「ピアノで奏でる二十四節気」。物販コーナーで20枚出ていましたが、あっという間に完売。サインをいただきました。

 

 

 

 

終演後、警察の自転車がまだ4台とまっていた。

 

 

                                    poi

jun togawa birthday live 2023 戸川純 @SHIBUYA PLEASURE PLEASURE 3月31日

毎年恒例の戸川純さんのバースデーライヴ。

定刻より十数分遅れてスタート。

 

一曲めの「肉屋のように」が終わったところでヤマジさんのギターの弦が早くも切れる。

いつものピンクのハートサングラスではなく、黒縁のメガネで登場の戸川さん。

コンタクトをしたまま寝落ちしてしまって、起きたら取れなくなり、救急車を呼んで、病院で怒られたそうな。後日、もう片方の眼もやってしまい、右目と左目で違う病院でもらった点眼薬をそれぞれさしているそうな。なので今日は歌詞のカンペがよく見えていないとのことです。なので今回は歌詞が飛んでしまう箇所が何回かありました。

 

幻の曲「ケンカテクノ」、二十年くらい前に恵比寿のリキッドルームで一度だけ演奏された曲。叫ぶ曲なので、曲がはじまってしまうと歌詞がよくわからなくなってしまうということで、歌詞を一番から三番まで朗読してくれました。中原さん作曲なので、一番ごとに「泣きサビ」が入るということです。まさに喧嘩の曲でした。

 

「エンジェル・ベイビー」、戸川さんがエアチェックしたカセットテープを擦り切れるまで聴いていたお気に入りの曲。テープが切れてきけなくなっていたが、全米一位になった曲集のアルバムを持っている人にダビングしてもらった。ロージー・アンド・ザ・オリジナルズのバージョンが原曲で、ジョン・レノンのバージョンもあるそう。それぞれのバージョン3曲を聴き比べてみるのも面白いとのこと。

 

第一部は曲ごとにMCが入ったので結構おして、20:30近くに終了した。

 

前回の時にヤマジさんがギターで爪弾いて戸川さんがつい歌い出してしまった、ピンクレディーの「UFO]、今回正式にカバーされた。(岡山ではやったのかな?)ブルジーなアレンジの「UFO」でした。

 

今までは歌の練習はカラオケボックスでやっていた戸川さん。さらに高いキーを出せるようにするためにボイストレーニングのプロフェッショナルコースに通いはじめたそう。「オーロラB」のHO HO HOのところもその成果があったようです。

 

アンコール前最後の曲は「レーダーマン」、山口さんのアレンジが秀逸。

戸川さんも立ち上がって歌っておりました。

 

アンコールはいつものように、「パンク蛹化の女」で終わりました。

最後に戸川さんが今日は間違いが多かったということでお詫びにここにいる人たちだけにおしえる、戸川さんの秘密を教えてくれました。

 

22時少し前に無事終了しました。

 

 

出演
戸川純

中原信雄(B)
ライオン・メリィ(Key)
矢壁アツノブ(Ds)
山口慎一(Key)
ヤマジカズヒデ(G)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                      poi

戸川純/jun togawa live at shibuya plesure plesure 2022 @渋谷プレジャープレジャー.12月19日

 11月の抽選では外れてしまったが、後にキャンセル分の発売が少しあり、購入できた。プレジャープレジャーは戸川さんのライヴとしても初めてだし、私も初めて来た。

109近くの好立地、新しい箱で、全席指定で映画館のようなシートが快適でありがたい。

 

19:03 {第一部}メンバー全員板付いてからのスタート。

 

1.諦念プシガンガ

 

2曲目もアンデスつながりということで・・。

 

2.無題

 

今夜は11月に即完売したスペシャルなライヴということで。

今宵限り歌詞を変えた曲をやりますとのこと。

「極東花嫁」の歌詞を変えて・・。

 

3.極東孤立者

 

「極東花嫁」は当時戸川純ユニットのときに作詞家の方が「純ちゃんが作りそ            うな歌詞をということで作ってもらったが、戸川さんが使わないような言葉ば         りで、ボツにしたかったが、吉川洋一郎さんと飯尾さんのユニットだったため、

ボツにせず一生懸命うたった。「極東孤立者」は今宵限りということで歌詞を

変えたが、演奏後、メンバーから「かっこいいよ」と声があがったため、今後

もやるかもということに。

 

4.リボンの騎士

 

5.荒野の果てに

 

降誕節」というタイトルで戸川さんが歌ってきた曲ですが、最近「荒野の果てに」が正しいタイトルということがわかったのでこのタイトルに。

 

6.本能の少女

 

近年は「本能の少女」の歌詞を一部変えて歌ってきたが、オリジナルの歌詞で自殺を思いとどまった人やオリジナルの歌詞の方がいいというネットの書き込みがあったので今宵はもともとの歌詞で歌うことに。

 

7.赤い戦車

8.フリートーキング

9.おしゃれババア

(8,9では戸川さん立ち上って歌っていて調子よさそう)

 

19:59 {第一部}終了

 

20:17 {第二部}スタート

 

猫のしっぽをつけていないと三半規管がおかしいと戸川さん。

 

「喧嘩テクノ」は今回は間に合わず、次回のライヴでと。

 

一昨日、目が覚めたら記憶喪失になってしまった戸川さん。自分が誰かここがどこかもわからなくなってしまったそう。スマホはなぜか操作できたので、履歴にあった中原さんにかけてみたらつながらなかった。次に履歴が多かった山口さんに連絡したらつながり、「私は誰ですか?」と聞いてみたら「歌を歌ってたべている」と山口さん。このような状況になってしまってもどこか落ち着いていたと戸川さん。「どうするんですか?明後日ライヴですよ。中原さんに連絡してみます。」と山口さん。程なく中原さんから着信があり、「チャリンコで20分だから」と駆けつけてくれた。スマホで「むしのおんな」っていれてごらんと中原さん。「虫の女」と入れた戸川さん、歌は覚えていて歌うことができた。次に「諦念プシガンガ」をいれてごらんと言われ、入れてみたらやはり歌うことができ、そこから徐々に思い出すことができ、本日のライヴが無事開催できたとのことです。

 

10.Because The Night

 

ヤマジさんに「何か近況ない?」と戸川さん。ヤマジさん、なかなか答えず、次にメリィさんに「何か近況ない?」と。頭にピカピカ点滅する光り物をつけているメリィさんに「キリストのよう」と。メリィさんは先日、ジョン・レノンの映画を観るために、アップリンクに行き、予告編を観ていたら、メリィさんの好みではいグロいアニメが延々と続くのでおかしいなと思って出てみたら部屋が間違っていてジョン・レノンの映画の最初の15分見損なったそう。

 

11.夜が明けて

12.金星

 

告知では来年の3/31バースデーLIVEをここプレジャープレジャーで行うと。

「喧嘩テクノ」もやるとのこと。

 

戸川さんは言霊を信じるということで、次の曲の「あたしもうぢき駄目になる」の「駄目」のところを「ルル」と説明していたところ、MCのときにいつも爪弾いているヤマジさんに矢壁さんのドラムが加わり、戸川さんが思い出したように、ピンクレディーの「UFO」を歌いだした。

 

13.あたしもうぢき駄目になる

 

14.ある晴れた日に

15.極東慰安唱歌

16.蛹化の女

 

(14,15,16、メリィさんのアコーディオン演奏が素晴らしい)

 

17.バージンブルース

18.肉屋のように

19.バーバラ・セクサロイド

20。好き好き大好き

 

21:21 {第二部} 終了

 

21:23 山口さんのコーナースタート

山口さん→ヤマジさん→メリィさん→中原さん→矢壁さんの順番だったっけかな。

 

21:28 

En.パンク蛹化の女

(戸川さん、調子よさそう)

 

21:33 終演

 

 

今回のライヴは戸川さん、とても調子よさそうでした。振付もいい感じでした。

ただ、記憶喪失の件は心配ですね。

プレジャープレジャーは音がとても良く、耳へのダメージがすくなかったです。

GokサウンドのエンジニアさんががPAだったということもあるかもしれませんね。

 

 

出演
戸川純
※バンド・メンバー
中原信雄(B)
ライオン・メリィ(Key)
矢壁アツノブ(Ds)
山口慎一(Key)
ヤマジカズヒデ(G)

 

 

 

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戸川純 avec おおくぼけい @南青山MANDALA 2022.10.16

 6月行けなかったのでひさびさの南青山MANDALA

 

tigetというシステムで予約をし、整理番号が発行され、当日現地で支払うしくみ。

17時開場。

 

18:22 いつものように、おおくぼけいさんの華麗で筆圧高いピアノで始まる。

    前回よりも激しいピアノになっている印象。

 

   戸川さん、白黒のロリータ服、ピンクのバッグ、白のスニーカーで。

   いつもはハイチェアなのに今回は普通の椅子。

 

好き好き大好き

本能の少女

 

リハの時にハイチェアにかけていて、椅子ごと転倒し、右ひざと左ひじを打ってしまったそう。

 

Daddy the Heaven ← おおくぼさんがピアノに合うと思って提案してくれた曲。

王様の牢屋

クレオパトラの涙

愛の讃歌← また足がしびれてきたけれどそう思われていけない曲、と戸川さん。

19:08 第一部終了

 

 

19:40 第二部開始

 

蘇州夜曲← 歌詞の「恋の歌」のところが「鳥の歌」説が濃厚のようですが、戸川

      さんは「恋の歌」でいきますとのこと。

 

Yesterday,Yes A Day← 京子さんのアルバムに収録されているジェーンのカバー曲、

           京子さん版では全編日本語だが、戸川さんはその日本語版の

           気に入った部分を使用している。京子さんもきっと許して

           くれているだろう・・・と。

諦念プシガンガ

蛹化の女← アレンジが新しくなった。

 

ある晴れた日に← オペラの短い曲。

憂悶の戯画

極東慰安唱歌   「ある晴れた日に」「憂悶の戯画」「極東慰安唱歌」は当日リハ

          で戸川さんがやろうと決めた曲。「ある晴れた日に」をやろうと

          提案し、おおくぼさんが「じゃあコードとるのでちょっとや

          すんでいてください」と言った時に転倒してしまったそう。

 

肉屋のように← もうみんな聴きあきてしまったかもしれないけれどあきないように

        やるのが私たちの仕事ですと戸川さん。

 

プリシラ    (涙腺崩壊の曲)

 

20:18 第二部終了

 

20:19 アンコール

 

         まだどの曲をやるか決まっていなくて、

         ①激しい曲

         ②セリフありの曲

         ③しっとりした曲

         のうちどれがいいか拍手の多さで決めることに。

         結局、③と①を両方やることに。

 

ヒステリヤ

 

フリートキング

 

20:30 終演

 

終了後、階段を上がって帰ろうとした時、ちょうどお三方がエレベーターから出て

くるところでした。

 

転倒したダメージが軽くすみますように。

 

 

 

 

 

POI